Sugi Guitars 工房訪問 DS496選定品、ルシアーモデルレビュー

吉田です。

 

Sugi Guitars。本国Fender復興時の技術指導や多数の海外アーティストのモデルを開発するなど、日本が世界に誇るルシアー杉本眞氏が独立して立ち上げたブランドです。そのクオリティは第一線で活躍するアーティストからも高い評価を得ています。

 

去る5月の長野県ギター工房の際に訪れたSugi Guitars。支店Blue GuitarsのBlogもご覧ください。

 

その際に極上の2本をオーダーしました。今回は経緯も含めがっつりご紹介いたします。

 

レジェンド杉本氏のお話。その一言一言に重みを感じます。これまでの偉業の数々や、ギターのウッドマテリアル等々、興味深い話が尽きません。

 

そしてBlue Guitarsではトラッド志向なRainmaker Guitarを選定。

それを持ってはしゃぐ私↓

 

 

 

 

一方Rock Labelではモダン志向のDS496を選定。

フラッグシップモデルたる妥協のないクオリティを保つための材・製造工程による限られた生産本数のため、満足な供給ができていないのが現状のようです。そんな中まさに上がりたての1本を発見!

 

 

 

軽く触っただけでもナットやフレットエッジといった細部までの処理やセットアップの妙を感じます。輸入品のコストが上がり続ける昨今、従来の海外ハイエンドブランドのユーザー達がプライス・クオリティを含め国産ならではの魅力を再認識し、このDS496を購入するユーザーも多いようです。その理由も手にとっていただければきっとご納得いただけるかと存じます。

 

 

 

というわけで即決で入荷を決めた1本目を杉本氏と。

 

 

Sugi
DS496IR EM/AT – SBK

 

 

マテリアル、スペック

美しいエキゾチックメイプルが覗いて見えるシースルーブラックのボディとゴールドパーツの対比が、サウンドにふさわしい高級感を体現しています。

 

 

永年、水中で眠っていたアクアティンバーメイプルを使用したネックは、通常のフラットソーンのメイプルと比較して、安定した強度に加え洗練されたトーンを有します。ネック以外は普遍的ながら品質の高いマテリアルを使用することで、ギターにおいて最も重要である豊かな中域と艶、透明感を兼ね備えており、あらゆるジャンルに対応できます。

   
演奏性とサウンドを追求した結果と言えるネックシェイプ、ナット・フレットエッジ処理など細部にいたるまで妥協はありません。

 

 

 

サウンド

アンサンブルを崩さずも存在感のあるサウンドはプレイヤーの意図を忠実にアウトプットでき、エフェクターとの相性も良いためモダンなプレイヤーには重宝します。

オリジナルピックアップは5-wayセレクターによりオートタップも可能、使いたいポジションにダイレクトへアクセスできる実戦向きの仕様となっています。

 

個人的にはFender と Gibson の特徴を兼ね備えた例としてPRSが挙げられることが多いですが、DS496もまた異なるアプローチでのVintage/Modernのハイブリッドといった印象があります。あらゆるジャンルに対応できるサウンドバリエーションが魅力です。

 

 

 

スペック、詳細写真はこちらからご覧いただけます。

 

 

 

 

続いてはこちら。まだ未完成のモデルを発見。

 

 

ため息が出るほどの極上のエキゾチックメイプルとそれを引き立てる職人技のフィニッシュカラー、そしてココボロ指板。杢目フェチにもたまらないルックスではないでしょうか?

 

 

さらに本モデルは角度付きヘッドのレアスペックモデル。お話をうかがってみるとなんとこちらはルシアーズモデル。

 

ルシアーズコレクションとは

杉本眞率いる腕利きクラフトマン達が、ボディ材やネック材などマテリアルの個性に刺激を受け、その素材を最大限に活かすべく最適なアレンジを施し造り上げられる逸品のことである。さらに、コストパフォーマンスを優先したレギュラーモデルとは一線を画し、贅沢な素材を惜しみなく使用したモデル、新しい技術、新しい素材を製品に活かしたモデルなど、言い換えればクラフトマン(ルシアー)達が持てる技術をふんだんに注ぎ込み、本当の意味で作りたいものを市場への提案として発表している。すなわち、ワンオフで作られるスペシャルモデルということだ!  マテリアルの状況とルシアーの感性に依存する為、発表は不定期となる。

(Official HPより引用)

 

作りたいから作る、それだけの感性を刺激するマテリアルがあってこその不定期の製作されるモデル。そんなレアモデルが製作中の時期に工房に訪れたという半ば強引ながら運命を感じ、完成前のモデルを無理言ってご好意でオーダーさせていただきました。

 

 

 

 

 

そして完成したのがこちら

Sugi
DS496C EM/C-AT5P/A-MAHO/PLB


ルックス、サウンド、プレイアビリティ・・・どれをとっても世界最高峰と言って差し支え無い、まさに一生モノにふさわしい極上の1本です。

 

マテリアル、スペック

見る角度によって表情を変えるキルト杢とバール杢がただただ美しい、、、プレミアムグレードのエキゾチックメイプル材のペイルブルーフィニッシュ。

ウッドバインディングが一層、高級感を引き立てます。

 

 

指板のココボロもラウドな杢。

 

フレット及び指板エッジの処理も非常に滑らかで、ストレスなく演奏できます。

 

 

マッチングヘッドに加え、ロッドカバーも同一の材から取られた共木を使用。

 

ネック材にはセンターにアクアティンバーメイプルを使用した5ピースネック。

アクアティンバーメイプルは水中にて数十年から数百年経た希少材。通常の材に比べ強度は高く、音色は倍音が豊かになります。

 

 

 

 

ボディバックには上質なアフリカンマホガニーを採用。

 

レギュラーラインのDS496とも異なり、10度の角度付きのヘッドを採用。ナットにかかるテンションが上がり、芯のあるサウンドを獲得しています。

そしてペグ、ブリッジ共にGOTOHの最高峰である510を採用。

 

 

サウンド

ハムバッカーながら洗練されたクリアさも持ち合わせている、いわゆるモダンサウンドですが、ハイパワーではありません。しかしクリーンサウンドが優れているので歪ませてもバランスが崩れることなく、心地よくドライブします。ピッキングニュアンスに追従しながらも絶妙なコンプ感があるため、とにかく弾きやすいです。

 

プレイアビリティの高さも相まってずっと弾いていたくなる心地良さがありました。

 

というか、サウンドチェックであることを忘れずっと弾いていました(笑)

 

この辺りはピックアップはもちろん、前述の優れたマテリアルの組み合わせと、製作のクオリティの高さに他なりません。

 

 

2ハムバッカー、5-wayのピックアップセレクターは下記のように機能します。

 

フロントハムバッカー・・・Soul/Fusionなどにもマッチする甘ったるくない凛としたフロントトーン。

フロントシングル・・・やや出力は落ちるため、歌ものバッキングにも最適なシングルサウンド。

フロントハム+リアハム・・・ディスコカッティングなどにも合いそうな角の取れたハムバッカーサウンド。

フロントシングル+リアシングル・・・トレモロスプリング由来のしなやかさも加味されており、ストラト譲りの鈴鳴りハーフトーン。

リアハムバッカー・・・タイトですが硬すぎることなく、ヌケの良いサウンド。程よい倍音の広がりによりディストーションとの相性も抜群。

 

前述のDS496IR同様Vintage/Modernのハイブリッド、オールジャンルに使える事に違いありませんが、本機はより濃密な中域とそれを纏う艶やかな質感を感じます。

 

その他、詳細やスペックは下記よりご覧いただけます。

 

 

Sugiの小規模生産だからこそ可能なマテリアルへの拘りと個体毎のマッチングにより作製されたギターから紡がれるトーンは、心を揺さぶる説得力があります。レコーディングエンジニアも唸る絶品のサウンドをぜひご体感ください。

 

当社は日本海側では唯一のSugi Guitars取扱させていただいております。

あなただけのオーダーメイドのご相談も承っております。理想の妄想ギターなどなどお話だけでもぜひお聞かせください!